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Channel: ひなたのグルメ&宝塚ときどき嵐
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月組『アンナ・カレーニナ』感想①

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再演もの。

観るたびにいつも、
初演の偉大さを思い知るわけですが、

でも、やっぱり気になりますよね?
再演もの。

あの人が、あの作品の、あの役を、
どんな風にやるんだろうと
気になって気になって。

このところ、バウホールはチケット難で、
しばらくご無沙汰していましたが、

天の救いがあり、
公演チケットの抽選に当たりましたので、
観に行ってまいりました。

『アンナ・カレーニナ』を!


そもそも『アンナ・カレーニナ』の公演は、
初演の雪組は、映像でのみ拝見。
再演の星組は、麻尋しゅんさん主演バージョンをバウホールにて。
つまりは美弥るりかさんがカレーニン役で出演されていたバージョンですね。

記憶をたどると、当時たぶん初めて美弥さんを認識した公演だったような気がします(^_^;)
新人公演を観ていないと、若手にはめっきり疎くなりますから。

美弥さんカレーニンは、初演の貴城けいさんに風貌が似ていて、声まで似てる⁈と思ったものです。

そんな美弥さん。
今回は主役の、ヴィロンスキー役。

前回、カレーニン役をしたときは2008年。
年月を経てのヴィロンスキー役は、
かえって難しかったのではないかと思います。

いろいろな役を経て、役者として厚みの増してきた今、
演じるべきなのは、むしろカレーニン役だったのでは?
という気持ちもありつつ…。


この作品の、舞台はロシア。
アレクセイ・ヴィロンスキー伯爵という若き青年将校が、
美しい人妻アンナ・カレーニナに出会って、
ふたりは激しい恋に落ち、
地位や立場は全て失ってしまうというストーリーです。

初演から約18年が経ち、
観る側の私としても、ずいぶんと感じ方に変化がありました。

2001年の最初に観たときと、
2008年の再演を観たときは、
まぁ言うたら不倫の話ですし、
地位も名誉も、何もかも捨てて恋に走るというストーリーがまったく理解できなかったんです。

ま、今回も最後の最後まで、そういう気持ちがあって、
そもそも私、この話が好きではないのかも…と思い始めていたのですが、

最後の場面にて、
ヴィロンスキーの友人でライバルのセルプホフスコイが
「僕には地位も名誉もあるが、この敗北感は何だ?
彼は、普通の人が決して手に入れることの出来ない何かを手にしたのではないだろうか。」
という内容のセリフがあるんですよ。

それを聞いて、妙に納得したというか。

愛の叫びとか、魂のほとばしりとか、
まだまだ私には勉強不足なようです(^_^;)

ま、そのあたりは置いといて(笑)

今回キャストについて、少し書いていきますね。

→続く

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