10月のカレンダー。
スターカレンダーは、
花組の明日海りおさんです。
パンツの内側がシンプルな黒になっているのが特徴です。
白色ベルトと、モノトーンの大きめ柄入りシャツがアクセントになっています。
かっちりし過ぎないスタイルです。
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明日海さん。ついにスターカレンダー登場も今年で最後となりました。
先月の紅ゆずるさんに続いて、退団されるトップさん。
紅さん、明日海さん、
おふたりとも、さゆみさん。
「Wさゆみ」のサヨナラとなります。
9月30日に宝塚大劇場での千秋楽を迎え、
同期生の花を持ってきた望海風斗さんのひとこと、
「生まれ変わっても、また一緒にやろうね」が印象的でした。
サヨナラ発表をしてから、
明日海さんが宝塚が好きで好きでたまらなくて、その熱い思いがあったからこそ、涙が出たというのが納得できるところがいくつもありましたね。
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明日海さんは、2003年の月組『宝塚花の風土記/シニョール・ドン・ファン』で初舞台の89期生。
入団時の成績は8番でした。
月組に配属となり、
2003年『薔薇の封印』新人公演ではアンリ(本役:月船さらら)、
2005年『エリザベート』 新人公演ではルドルフ(少年)(本役:彩那音)など、
早い頃から注目されてきた人です。
2008年、バウ・ワークショップ『ホフマン物語』にてバウホール初主演。ホフマン役と、ミューズ役・ニクラウス役を。
新人公演ではビル役にて初主演(本役:瀬奈じゅん)を務めたあと、連続で新人公演主演。いずれも本役は瀬奈じゅんさんです。
・『夢の浮橋』匂宮
・『エリザベート』トート /2009年
・『ラストプレイ』アリステア /2009年
2009年『二人の貴公子』にて、龍真咲さんとバウホール公演W主演。
2011年『アリスの恋人』にて、バウホール単独・東上公演初主演。
『ロミオとジュリエット』でティボルト/ロミオを龍真咲さんと役替わりで。
そして、バウホール・日本青年館公演『春の雪』がありました。
2013年『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』でアンドレ/オスカルを龍真咲さんと役替わりにて。
そして、花組へ組替え。
ここから花男の道を歩むことになります。
2013年6〜7月の東急シアターオーブ公演『戦国BASARA-真田幸村編』では上杉謙信を。
『愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ/Mr. Swing!』
2014年『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛/TAKARAZUKA ∞ 夢眩』で蘭寿とむさんが退団。
2014年6月、中日劇場『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編』にて花組トップお披露目となります。
美しい明日海さんならではの役がいろいろありますが、やはりこれは外せないかなというのが、2015年『新源氏物語』。
2016年には、新人公演で演じた『ME AND MY GIRL』のビル役を本公演にて。
明日海さんがなりたかったという、お花屋さんのお話。
舞浜アンフィシアターでの『Delight Holiday』は、宝塚とディズニーの夢の国の共演で、クリスマスと年末に向けてのワクワクする内容でした。
2019年『CASANOVA』でのカサノヴァ役では明日海さんのカッコ良さを存分に。
サヨナラ公演『A Fairy Tale −青い薔薇の精−/シャルム!』となります。
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いやぁー、明日海さんの輝かしいヒストリー。
あらためて、ざっと振り返ってみましたが、抜粋しただけでも、かなりのボリュームとなりました。
いくつかのポスターとともに振り返る形となりましたが、
皆さまの好きな役、作品はどれでしたか?
明日海さんがトップになられてからの千秋楽ご挨拶は、退団者1人ずつに送る言葉が愛と優しさに満ちあふれていて、とても温かかったですね。
若手時代から注目され、真面目な優等生だった明日海さん。月組から組替が決まった当時は大泣きしたとか。
美しい人だからこそ、女役をする機会も多く悩んだことも多かったと思います。
東京宝塚劇場の千秋楽まで、皆さま、明日海さんの男役をしっかりと目に焼き付けましょう(^-^)