久しぶりの宝塚大劇場!
最近は、無事に公演がなされること、それが第一関門になってきました。
中止にならず、いつもどおり幕が開いて、公演が終わる。そんな当たり前のことが大変いとおしく感じられる、今日この頃です。
さて宙組公演。
EXILEなどで知られる、LDH JAPANとのコラボレーション作品。
私は原作を知らないので、予備知識なしで観に行きましたが、面白かったです。
登場人物が多いため、かなりの人数に役があります。
5つのチーム、山王連合会、White Rascals、RUDE BOYS、達磨一家、鬼邪高校があり、それぞれのチームのリーダーを、真風涼帆さん、芹香斗亜さん、桜木みなとさん、瑠風輝さん、鷹翔千空さんが演じます。
ポスターに出ていた5人が、5つのチームのリーダーなわけです。
原作では、みんなが主役というような作品らしいですが、宝塚はスターシステムなので、真風涼帆さん演じるコブラが主役のストーリー。
潤花さんはオリジナルキャラクターで、コブラの小学校時代の幼馴染。ストーリーは、ラブロマンスに仕立てられています。
初めて観る人にもわかるように、ストーリーの背景は寿つかささんが説明してくれます。
5つの派閥があって、街を統治しており、それで均衡が保たれている世界観という感じ。
今回の作品は、テレビなどで描かれた部分の前日譚だそうです。
コブラというキャラクターがなぜ口数が少なくなったかのエピソードになっているそう。
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真風涼帆さんは、岩田剛典さんが演じているコブラ役。
写真カッコいい!
いや、もう、真風さんのビジュアル再現度はかなりレベル高いんじゃないですか。
これまでの漫画原作のものや、ポスターは最高ですもんね。
原作ファンの方はどう感じるか分かりませんが、写真を見比べた感じでは、なかなかの再現具合じゃないでしょうか。赤いチェックシャツがよく似合ってます。
私、原作を知らないので、よく分からないのですが、セリフの言い方が独特なキャラクターですか?ずっとではないのですが、たまに訛りが聞こえたような…。熊本弁?(笑)
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潤花さんは不思議さんですよねー。
長身でスタイルが良いですから目立つ舞台姿。
正直、お歌は…だと思いますが、真風さんとハーモニーが合う声質なんです。
だから、ふたりのデュエットソングは意外と、聞き心地が良いです。
ネタバレになりますが、お芝居のラストで言う「出ちゃった」というセリフがなんとも笑えます。
潤花さんといえば笑顔が印象的な娘役さんですが、彼女のイメージが良い意味で生かされた役かなと思います。
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芹香斗亜さんは、White RascalsのROCKY役。
見た目いかにも怪しい、白づくめな衣裳にサングラスですが、基本的には良い人。それでいて、コミカル性もあり。
こういう、一見コワモテだけど面白い人は、芹香さんの専売特許かなと思います。
ROCKYの右腕KOO役を風色日向さんが演じます。長身で目立ちます。結構おいしい役。
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桜木みなとさんは、RUDE BOYSのスモーキー役。
カーキ色のパーカーがよく似合ってます。
幕開きに、それぞれのチームの紹介とプロローグを兼ねて、各チームが順番に大階段から登場する場面があり、それぞれに見応えがありますが、
RUDE BOYSの、桜木さんの魅力が発揮されたのは、お芝居が始まってから無名街に場面が移ったところ。
秋音光さん、優希しおんさんなどダンス巧者がメンバーに配されていて、踊る場面がカッコいい。
そこに、桜木さんはセリ上がりで登場!
おぉ、カッコイイ!セリ上がりの貫禄も出てきました。
役のお姿もよく似合っていますし、良い雰囲気を醸し出していたと思います。
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瑠風輝さんは達磨一家の日向紀久役。
瑠風さんは、これまでの公演より一歩前に出たかなと。
若手を率いる存在として、今回はショーでもたくさん歌われていました。
達磨一家の場面でのラップは難しそうでしたね。伸びやかな歌声が魅力の人ですから、ラップとなると言葉を伝える必要もありますし、独特のセンスが求められる気がします。
瑠風さん自身がもっと楽しんでラップを披露していただけると、こちらも気持ち良く聞けるようになるのかも。
瑠風さん、
あなたの声は客席をもっと魅了できる!
自身を持って、大劇場に声を響かせてください。
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鷹翔千空さんは、鬼邪高校の村山良樹役。
若手ながらも手堅く見せてくれる人。
100人からの攻撃に耐えるとかいう場面は、みんなが殴りかかってきて、観ている側としては、ひえぇ〜という感じでしたが(笑)、鷹翔さんなら倒れなさそう。耐久性ありそうな人。
この作品では、各チーム3〜5人ずつがリーダーのそばに居る形になるため、一人ひとりの力が本当に大切。
どこかのチームが明らかに弱っちいとかですと、街の均衡が崩れちゃいますもんね。
若手の皆さんも、役名のある人も無い人も、いつもの公演以上に、一人ひとりの姿は見えていますので、各人が魅力を発揮いただければと思います。
そういう意味では、この作品、宙組さんで良かったように思います。宙組さん以外では難しかったかも。
組子の能力が高くて、見応えのある宙組だからこそ実現できた作品かなと。
あと、私は二階席で観ましたが、二階席で観るのをおすすめしたい作品です。
たくさんの人が舞台上で動き回る様子が二階席でなら、よく見渡せます。
観に行く前までは、この作品どうかなぁと不安もありましたが、エネルギーに溢れていて、なんか面白かったです。
チケット1枚しか取れなかったので、マイ初日&千秋楽でした(T ^ T)
※おまけ
新人公演の配役表