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Channel: ひなたのグルメ&宝塚ときどき嵐
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雪組『ライラックの夢路』感想

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雪組、宝塚大劇場公演、

彩風咲奈さん、夢白あやさんの新トップコンビ、大劇場お披露目公演です。

そして、初舞台生公演ですね、109期生。


おめでとうございます〜!


宝塚大劇場内ロビー。


23名のお写真が飾られています。

今回は、専科より美穂圭子さんがご出演。

お芝居、ショー共にご出演されています。

この写真コーナー、24人分あるので、右端が空いていると、もう1人ぐらい入れてあげれば良かったのに…と、いつも思います。

最下級生は夢白あやさん。

そういえば、パンフレットは、音彩唯さんが写真、少し大きくなり、前に出ましたね。


公演ごとに変わる、お花。

お花を撮ることはあまりないのですが、せっかくなので撮りました。

ライラックを思い起こす、淡い紫色のお花、キレイ。

さぁて、今回のお席に向かいますょ。

上手のセット。


緞帳。

ワコールさんの緞帳はパステルカラーでキレイですね。

右下の刺繍まで、くっきり見えます。


そして、小さな階段あり。

ここまで段差を降りる場面があるのかな。


下手のセット。

はい、今回、めちゃくちゃ前のお席です。

最前列!

1列目です!!



お芝居『Lilac(ライラック)の夢路-ドロイゼン家の誇り-』。作・演出・振付は謝珠栄先生です。

謝先生といえば、床とお友達なダンスということで、その点もお楽しみに。


主人公は貴族、ドロイゼン家の長男ハインドリヒ(彩風咲奈)。

みんなを引っ張る長男です。


ドロイゼン家の五兄弟は、上から順に、

ハインドリヒ(彩風咲奈)、フランツ(朝美絢)、ゲオルグ(和希そら)、ランドルフ(一禾あお)、ヨーゼフ(華世京)。


一禾さん、前回の『蒼穹の昴』に引き続き、何気にいい役付きですね。

手堅くやってくださるので、観ている側としても安心できます。


彩風さん演じるハインドリヒは、夢追い人といいますか、夢を持ち、その実現に向けて動く人。


兄弟たちは、長兄ハインドリヒに振り回されつつ、その夢を一緒に応援してくれる頼もしい存在。

それぞれの得意分野を活かしながらサポートする姿は、雪組さんのみなさんの姿と重なります。


次兄フランツは朝美絢さん。破天荒な役もこなす朝美さんですが、今回は一歩引いた場所から冷静に意見を言うポジション。

地方行政の官僚という、お堅いお仕事に就いています。

フランツの行動は、ハインドリヒを尊敬し、羨ましいという気持ちの表れ。

少し反発し、悪役ポジションか?と思いきや、なんだかんだで力になってくれる存在。


五兄弟の真ん中は、和希そらさん演じるゲオルグ。

この人は本当に上手い。

落ち着きもあって、兄弟を気遣うバランス感覚もあって。

出てこられると、歌にダンスに惹き込まれてしまいます。

目が和希さんを追っちゃう(笑)


期待の華世京さんは末弟ヨーゼフ。

身体が弱くて、ストーリー半ばで亡くなりますが、ヒロインのエリーゼ(夢白あや)とハインドリヒを出会わせてくれるキーパーソンです。



鉄道を敷いて、街を国を発展させようと立ち上がるハインドリヒたち。

鉄道をつくる職人さん、融資先銀行とのやり取り、国からの圧力など、さまざまな壁が出てきますが、最後はハッピーエンドです。


一公演ごとに与えられる場面が上がってきている縣千さんは、夢白さん演じるエリーゼの幼馴染で鉄職人のアントン。

アントンは鉄道づくりに手を貸してくれるのと、兄弟たちと深い関係のある存在でもあります。


ストーリー後半で、「あ〜、やっぱりそうだと思った」と納得させられる場面もあり。



ストーリーは謝先生の作品にしては、分かりやすいんじゃないでしょうか。

今回は、悪い人が一切出てこないし。

悪いことをしちゃう人もいますが、事情があってのことだと後で分かりますし、最後に良いことをしてくれる人も居ます。


野々花ひまりさん演じるディートリンデは、ブランデンブルク銀行頭取(奏乃はると)の娘で、自尊心が高過ぎて、まわりの人々を振り回しちゃう、ちょっと困ったちゃんなんですが(^◇^;)、

最後のシーンで、エリーゼ(夢白)が作ったアクセサリーを全部買ってくださったという話があり、私なぜかここで号泣〜(T ^ T)

この人もこんな良いことしてくださったのねって。


その人にしか出来ない、

その人だからこそ出来る方法で、みんなを助けてくれる姿に涙が出ました。


いやー、思いがけない場面で泣いちゃって、自分でビックリしました。



美穂圭子さんは夢人という魔女の役で、ほか4名の歌うま娘役さんと一緒に、物語の合間合間に登場します。

ほか4名は、妃華ゆきの、希良々うみ、有栖妃華、音彩唯。

歌える娘役さんが増えて来て嬉しいですね!


ダークな世界観を作り出してくださるメンバーです。



美穂圭子さんはこの役に加えて、ドロイゼン家と深い関わりを持つ女性アーシャ役も演じます。


美穂さんが語りながら歌う姿は凄みがあり、美穂さんの歌にも、心の震えを感じました。



ライラックの紫色の花が美しく咲き誇る庭が自慢のドロイゼン家ということで、淡く美しい世界観。


その中で、ハインドリヒを勇気付けてくれる存在が、夢白さん演じるエリーゼ。

元気いっぱいで明るく、女性も男性と同じ仕事に就くことを目指し、自分の夢を持って、進んでいく強さを持った女性。


最近は宝塚のヒロインも、寄り添うだけでなく、自分というものを持った女性が増えて来ましたね。


クルクル変わる華やかな表情の夢白さんを、彩風さんが隣で温かく見守る姿が微笑ましいコンビだなと思いました。



それから、

彩風さん、夢白さんの新トップコンビは、

歌の声のバランスが良いなと感じました。


歌がめちゃくちゃ上手い人たちではないですが、2人の声が調和したとき、聞き心地が良かったです。

良いコンビになりそう。


新たな雪組をぜひ!


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